前立腺肥大にはシアリスが有効

前立腺肥大症は、男性の尿道のまわりを取り巻くように位置している前立腺という臓器が肥大して、なかなか尿が出なかったり、尿の勢いが弱いといった、排尿障害などを引き起こす病気で、中高齢の男性にはよくみられるものです。
その原因には不明な点もありますが、歳を重ねることによって男性ホルモンが減少するためではないかといわれており、実際にこの前立腺という臓器は、男性の第二次性徴を助けるはたらきがあるなど、男性ホルモンに大きく関係しているものです。
また、海外における研究では、この前立腺肥大症による排尿障害が、男性機能が低下するEDの原因にもなりうるということが指摘されています。
EDの治療薬としては、この分野の先駆者であるバイアグラのほかにも、約36時間という驚異的な効き目をもつシアリスなどが知られていますが、実はシアリスとまったく同じ成分を配合した医薬品が、前立腺肥大症にともなう排尿障害の治療薬としても厚生労働省の承認を受けて、2014年から流通しています。
この薬が排尿障害に効くメカニズムですが、いったん服用をすると、そのなかの有効成分が、体内のある種の酵素のはたらきを抑制するため、血管や尿道、前立腺などの平滑筋と呼ばれる筋肉を弛緩させ、尿が出しやすくなるというものです。
いっぽう、ED治療薬であるシアリスのメカニズムも同様であり、服用によって酵素のはたらきを抑えるため、血管が拡張して流れがよくなり、特に性器への血流も促されるために、性行為中の持続力が高まるというものです。
医薬品として承認されている効果・効能が違うため、販売名は意図的に変えられていますが、両者は同じ成分の薬であることに変わりはないため、シアリスは実にEDと前立腺肥大症の両方に悩む人にとっての福音となっています。